記憶 ―流星の刻印―
14・湖畔に揺れる百合
14・湖畔に揺れる百合
母さん…
私は知らなかったわ
母さんは殺されたの…
それを知らずに
少しだけ恨んでしまった私を、
許してくれる?
貴女は私を
守ろうとした只の母だった
恨むべき相手
それは別に居たの…
記憶の中の貴女は
いつも笑っている…
きっと
私にも笑って欲しいからね
私に
幸せになって貰いたかったはず
彼を恨む?
恨まない…?
私は……