記憶 ―流星の刻印―
16・神を隔てる山
16・神を隔てる山
まさか…
まさかよ、母さん。
いつも見上げていた、
悠然と常にそこに在った、
遥か高い、
四彩華を隔てる山を…
この私が…
登ることになるなんて。
4つの国を分ける山。
それぞれの四獣を隔てる山。
上空から全土を見下ろす、
四彩華の中心。
四彩華の政府機関は、
そこに在る…
……らしいわ?