記憶 ―流星の刻印―
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記憶
―流星の刻印―
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私が村を出たのは、
ただの好奇心と、
少しばかりの使命感。
それだけだった。
私は、
四彩華の東「草原の民」。
名は、揚羽。
草原を吹く風の様に、
何にも縛られる事なく、
蝶の様に自由に…
そう亡き母が名付けた。
私の心は、自由だった。
出逢わなければ良かったんだ。
いつまでも、
自由に飛んでいたかった私を、
貴方が、捕まえた。