記憶 ―流星の刻印―
8・隠された妖術師
8・隠された妖術師
母さん、
私…、聞いてないわよ?
私が「妖術師」だったなんて。
いきなり、
そんな事を言われたって、
だからどうしろって言うの?
自覚症状なんて一切無いし。
妖術師に関しての知識だって、人より少ないし。
ただの一般人なのよ、私。
しかも、何?
私は知らないのに、
太磨やババ様、周りの人間は知っていたって事?
私が花梨さんだったら、
今頃母さんの胸ぐらを掴んで問いただしてるわよ!?
本当に…
勘弁してよ、母さん。