恋の方程式
ギシッ



ベットがきしむ音でやっと小春が起きたことに気づいた俺は、帰ろうとする小春に無意識に話しかけていた。




「なぁ」



俺がいることに気が付かなかったのか、小春は驚いた顔でこっちを見ている。



「なんかあったのか?」




「別に何にもないよ?どうして?」




初めて俺に向けられた言葉。



作り笑いしてるのがバレバレな表情。



その泣きそうな顔を見て、俺は確信した。



小春のことが好きだ。




俺が守ってあげたい。



交換条件は断られてしまったが、あきらめるわけにはいかなかった。


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昔から星が好きだった俺は、放課後よく屋上にきていた。




「せんせー。今日もよろしくー」



「あら。鍵なら開いてるわよ」



いつものように先生に鍵をもらいに行くと、そういわれた。




今まで、俺以外誰も来たことなんてなかったはずなのに・・・。







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