恋の方程式
「え?誰?」



「ほら、天上くんと同じクラスの津田さんよ」



小春?



俺は急いで屋上にむかった。




ドアを開けると、小春が一人で泣いていた。



そんな姿を見ていられなくなって、俺は小春を抱きしめた。



「俺が守ってやる。だから泣くな」




つぶやいた俺に、小春は子供のようにすがってきた。




「私と取引して」



そして俺たちの関係が始まった。




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