恋の方程式
やっぱり・・・空にドキドキする。



______________


その日の夜。



「パパ、ママ、お姉ちゃん、徠、明日紹介したい人がいるんだけど」




ちゃんと言えた。




「えー!彼氏ー?」



「うん」



徠の前で認められるか心配だったけど、空の顔が浮かんで素直に認めることができた。




「隆樹どうしよう!彼氏だってよ!」




「聞いてたよ・・・。落ち着けよ優羽」




隆樹っていうのはパパで、優羽っていうのはママ。



二人とも、まだ名前で呼び合っている。




「小春もそんな年頃かぁ」




徠・・・・・・。



喜ばないでよ。




「じゃぁ、そういうことだから。おやすみ」



久々に感じる胸の痛みに耐えられなくなって、空に電話した。




空が『心配ない』そう言ってくれて、安心して眠ることができた。
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