恋の方程式
いいよって言ってないのに、空は私を抱きしめる。



あったかい。



空のにおいだぁ・・・。



んー。眠くなってきた。




「あれ?小春?眠いの?」



「うん・・・」



「じゃぁ俺、買い物いってくっから寝てな」



「うん」



そして夢の世界へ。



「小春。そういえば明日転校生くるって知ってた?」



「知らない。うちのクラスに?」



夕ご飯で起こしてもらった私はモグモグ空のつくったオムライスを食べている。



「そう。なんでも帰国子女らしいよ。まぁ男だけど」



「へー。そうなんだぁ」



「俺はそいつに小春を取られないか心配だよ」



「大丈夫だよ。たぶん」



「たぶん!?あぁ・・・・。立ち直れねぇ」



「ははっ。冗談だよ」



空は本気でブーっとふくれてた。



「帰国子女か・・・・」



一人思い当たるやつがいるけどまさかね・・・。
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