恋の方程式
「今日は転校生を紹介する。さ、入りなさい」


わぁお。かっこいー。でも、空のほうがかっこいいな。



「初めまして。佐々木彗(ささき すい)です。よろしくお願いします」



その途端、女子からキャーっと悲鳴があがる。



でも、私からは違う悲鳴があがる。



「彗!?なんで!?」



「あ。小春だ。昨日お前家にいなかったろ。挨拶に行ったのに」



そう・・・。


彗は徠の弟で、私のもう一人の幼馴染だ。



「津田さん!空君だけじゃなく彗くんまで・・・ずるいーーー!」



女子の視線が痛いっす。



「だーめ!小春は俺のなの!」



「ちょっ!空!」



なんですかこの展開は・・・・。



「へぇ。小春はそいつのなんだ。じゃぁ、俺もがんばっかな」



彗くん?何を言ってるのかな?



「空、だっけ?小春のことちゃんと見とかないと俺がもらうぞ?」



「言われなくてもちゃんと見てるっつーの!」



あー・・・・なんだかなぁ・・・。






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