恋の方程式
「き、気のせいだよ!あ!私、もう帰らなきゃだからばいばい」



ドアに歩きかけると、グイッと腕を引っ張られ、気が付くと天上空の腕の中にいた。



「お前、無理しすぎ。クラスでもため息ばっかだし。少しは誰かに頼ってみたら?」



「そんな相手・・・私にはいないから」



「まぁ、見てればわかるけど」



「なっ!ちょっとはフォローしてくれてもいいじゃん!」



「お?以外に元気だ」



「っていうか、離して!もう帰るんだから!」



「嘘だね。お前、家に帰りたくないだろ?」



「なんで・・・・・」



「だから、顔見ればわかるって言ってんじゃん。なぁ?俺と取引しない?」



「取引?」



「そう。お前がなに抱えてんのかは知らないけど、俺がお前のこと守ってやるよ。その代り、今日からお前は俺の彼女な」



「そんな取引しないわよ!」



「ふーん。ま、いいけど。いつでも気が変わったら言って。じゃあな」



天上空はそう言い残して帰って行った。



な、なんなのあいつ・・・・。



ムカツクーーーーーーーーーーーー!










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