恋の方程式
「そんな顔?」



「あぁ。今の顔だよ。本当にあいつのことが好きなんだな」



まさか考えてなかったから、気づかなかった。



いや、気づかないふりをしてたのかも。



空を見ると胸が痛むのも、空といると安心するのも、全部・・・・



全部・・・・



空のことが好きだから。




「彗、ありがとね」



「お礼はいいから、様子見に行って来いよ」



「うん」



私は急いで空のところに向かう。



「あー。俺、マジでいいやつ。最後まで笑ってられたかな・・・」



彗がそういったのも知らずに。






< 31 / 44 >

この作品をシェア

pagetop