恋の方程式

空-said-

あの日、眠れなくて起きた俺は見てしまったんだ。


彗が小春の額にキスするところ。


やっぱり、嫌な予感的中。


「私と別れて」



いつかはこの日がくることはわかってたけど、あまりにも早すぎた。



取引で無理やり俺と付き合ってる小春を、引き止めるわけにはいかない。



「わかった」


その日俺は、泣いた。



小春を失うことがこんなに辛いなんて・・・。



手をだしたときからわかってたはずなのに。


「小春のこと、頼むな。俺はもう、守ってやれないから」



「は?」


「じゃあな」


彗になら、小春を任せられる。


夏休みはただボーっと過ごした。



明日から学校だ。


正直、小春に会いたくない。



あったらまた、抱きしめてしまいそうだから・・・。
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