エピソード オブ マイラブ


 結局受験の相談なんて全然できなかった。
 あたしが上の空だったし,それを突っ込んでくれる先生でもなかったから。
 受験の悩みなんか吹っ飛んで,あみなが言ってたことなんか吹っ飛んで・・・また恋路線に走る予感。
 ・・・そんなのダメだって分かってるけど。
 このまま恋だけして,中学校終わりたいって思ってる。楽して入れる高校で良いかって。 
 『それは逃げてるだけじゃないの??』ってあみなが言ってた。そう,逃げてるだけなんだ。自分にそうじゃないって言い聞かせてきたけど,実際どうなんだろう??
 進学校かそうなない学校・・・どっちに行ったら良いのか・・・先生に相談に行った気がする。
 これは,表向きな話だけど。本当は,『勉強が嫌になって,したくなくなって,ずっと恋をしていたい』って誰かに聞いて欲しいだけ。
 間違ってるのか,そうじゃないのか・・・誰かに聞いて欲しいんだ。

 そんなこと,誰かに相談したって答えが出るわけじゃないのに。

 分かってて,気づいてるのに・・・誰かに聞いて欲しくなる。
 ダメだって分かってても,桜くんを想ってしまう。
 
 彼と喋っててすごく幸せだった。嬉しかった。
 ずっと好きなままでいたい。
 これからも,見ていたい。

 
 
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