好きな人は、




「屋上?」

「うん」





怪訝そうな顔の彼女に疑問を感じて目線を送ると、沢村さんは口元に手を当てながら黙り込んだ。





そして







「それって三木先輩?」







わたしの口からは一切出ていない名前が、沢村さんの口から飛び出した。







「なんで分かったの?」



聞くと、彼女は複雑な表情。





再び黙り込んだ後、ゆっくりと、慎重に口を開く。














「三木先輩、サボりじゃなくて謹慎中だよ」



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