私の小さな世界。
帰り道。
全員同じ方面だった。
まぁ、俺ん家は凄く遠いが。
前に水城と佐野。
後ろに俺と望。
「っあー疲れた!」
望は伸びをしながら言った。
「筋肉痛で明日部活大変かもなww」
俺は夕焼けに染まった空を見上げた。
「「綺麗な空だな」」
誰かと被った。
「え?」
「今、梓と夕夜が同じこと言ってたぜ??」
「……加藤も空、好きなの?」
オズッと水城は聞いてきた。
なんとなく、警戒した感じに。