私の小さな世界。




「いてぇ!」


望がラケットを振る度に叫ぶ。

「俺もだ…あっ!」


加藤は痛さのあまり空振り。



「梓…あんた凄いよ筋肉痛をもろともしない…」


雪奈も棒立ちになっていた。


「佐野!なんつー立ち方だ!」

先生が早速指摘。


「痛いんです足が!腕が!体中がぁぁ!!!」


「……ι」


雪奈の言い方に先生は明らかにドン引きしてその場を去った。


「必殺、ヒステリー!」

どや、としてきたが
うちは軽くスルーしてボールを拾い集めた。




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