私の小さな世界。
こうして日は流れ、体育祭当日になった。
この期間で加藤とよく話すようになった。
何かと気が合うのだ。
何をしていても同じことを考えていたりする。
なんか、雪奈みたいな感じ。
どうしてだろ。
なんとなく、目が離せない……。
「梓!応援するよ!?あいつら障害物走だから」
「うん!」
加藤が走っている姿を見て、何となく不思議な気持ちになっているのがわかった。
「あっ、加藤1番♪」
「夕夜ーッ!!!」
クラスのみんなが叫ぶ。
それに応えるように加藤は笑顔で手を振った。