私の小さな世界。
「こ、ここ…」
水城は望の家のすぐそばの青い屋根の家を指さした。
と、水城の家の玄関が開いた!!
「あら!?梓!?と…」
「あ、おっお母さん!!!
こ、この人は加藤夕夜くん!クラスメートで部活同じなの」
「あ、こんちわ…水城足捻ったみたいで…」
まさかの水城母登場に焦ったな。
「あらあら…ありがとうねぇ…」
お母さんはニコニコしながら言う。
俺は水城をゆっくり下ろした。
「加藤、ありがとうね」
ニコ、と笑う水城はお母さんにそっくりだった。