私の小さな世界。
「1、2、3、4!遅いよ!!」
雪奈は軽く熱血系だから声に熱がこもる。
「5、6、7、8!今のは右回りだから」
望もゼェハァ言いながら珍しく真面目に踊る。
チラ、と望の斜め後ろを見ると加藤と目が合った。
が、逸らされた。
(あやつは何考えてるかわからないよなぁ)
はぁ、と溜め息を付いた。
「佐野、一旦休憩ι」
「うん!よし、次は加藤!」
なぜか加藤まで教えようとしている雪奈。
「は!?俺はいいし!」
「いいからやるよ!!」
こうなりゃ雪奈のことを誰も止められませんな。