鳥籠と空
結局図書館に行って時間をつぶし、カフェに入ってお茶をする
毎週通っているこの小さなカフェは髭の生えたマスターのいれるコーヒーがおいしくてとても落ち着く
カウンター席が3つとテーブル席が4つ
たまに世間話もするが基本的には奥のテーブル席に座って、窓の外を眺めながら遅めの昼食を食べて静かに珈琲を飲む

少し奥まった通りにあるこのカフェはあまりお客さんがいることはない
経営は大丈夫なのか少し心配になるけれど、以前趣味でやっていると聞いたから特に利益はでなくてもいいんだろう

そんなとき一人のお客さんが入ってきた

「いらっしゃい。久しぶりだね。」

「ああ。」

< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop