鳥籠と空
マスターは注文を聞かずにホットコーヒーを持ってきた
先ほどの会話からも分かるようにここの常連なのだろう

私がここに通うようになってずいぶん経つが一度も会ったことがなかったのは、マスターの久しぶりという言葉が示すように、本当に久しぶりだからだろう

珈琲を飲む彼は少し穏やかに見えた

珈琲を飲み終えると彼は出ていき、
しばらくして私もそのカフェを後にした
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop