鳥籠と空
その後も特にすることもなく街をブラブラしていた

今日は休日ということもあり人通りも多い

あたりも暗くなってきたため、そろそろ帰ろうかと思っていると人だかりが目に入り、怒鳴り声が聞こえてきた

その隙間から見えたその中心に彼がいた
先ほどの穏やかさは微塵もなく、鋭い目つきで返り血を浴びていた

それは血に飢えた獣のようで、恐ろしいくらい美しかった


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