輝り道‐ヒカリミチ‐

席替え



「はい、では、女子教室出てください♪男子は好きなとこに座って~!」

ぞろぞろ

みんな一斉に動き出す

「奈々緒~!前後なろ!前後!琴理は一番後ろがいい~♪」
「う~ん、じゃあ、私はその前の席に座るね♪」
「やったあ♪」
「席替え自由でよかったよね!」
「ほんまな~♪」

「は~い、じゃあ、男子出て~!女子入って~♪」

なんか
ルナルナ上機嫌だなぁ…

「奈々緒~♪こっちやで!」
「ほ~い♪今行く~!」

「みんな座った~?じゃあ、男子入って下さ~い!」

「いいなっ♪隣、皐月や~ん!」
琴理がコソッと
言ってきた

だから私も
言い返す

「私は、、陽樹がいるもん」

「あっ、奈々緒~どうなったん?昨日の状態からしてはかなり元気やん?」

「うん…帰り話すね。」

「まぁここじゃあね~…」


「はい、では皆さん、また明日。松村さん、号令♪」

「え、あ。きりーつ、きょーつけー、れー」

「さようならー」

「松村さん、職員室来て。水野君も。」

忘れてたぁ~ξ

「琴理、待っとくな♪」
「ありがと~♪琴理大好きぃ!」
「琴理も♪」



「さっきの続きやけど。で?」

「ああ~、それがね~、あのあと陽樹家来たんだよね~」

「え~!!!!!!!!」

歩いてる人、みんな、一斉に
琴理を見た

「琴理~うっさいよ~(笑)!声デカすぎだよ!」

「あ、ごめんごめん。ってかなんで、家来たの?」

「えと、先に柚樹の話からするね!…陽樹、記憶喪失だった――――――――――」

私が知ってること
全部話した

琴理は泣いた、
そして、私も、泣いた。

泣きすぎて頭がいたい

「琴理が泣かないで~。」
「ん~?奈々緒も泣かないでよ」

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