輝り道‐ヒカリミチ‐



――ガチャ

屋上は
いつも開いている


後ろを振り替えると、
琴理と、

水紅のグループがいた

「え?」

「だって、あんた、琴ちゃんだけって言わなかったやん♪」


…まぁいっか。

でも
着いてきていい
とも言ってないんだけどね。

「で?話って何?」
琴理が口を開く。

「私、皐月に告られたよ」

「聞いた。で?」

「振ったよ」

「それも聞いたけど?」

「琴理は何を勘違いしてんの?」
「は?」

「琴理は、私に皐月と付き合ってほしかったわけ?」

「っんなこと、言ってないやん♪あんた、やっぱバカ?」

「琴理よりはバカだけど?」

「ふふっ。琴理はね~、皐月に振られたんだよ?琴理の方が絶対に可愛いのに。あんたみたいなブスに負けたの。」

「…お気の毒に」

「あ?んだよ。キモいんだよ。死ねよ。」

「は?たかがお前のために死なねーし。つーか、お前のがキモいから!」

「お前、とかどんだけ!(笑)キモいヤローにキモいって言われるとか、琴理、ついてなぁい!」

「私もついてないから。」

「つか、あんた知ってる?陽樹の彼女。
やっぱり~、あんたのがついてなかったみたいやわ♪」

「は?」


「あのね~、琴理も今朝聞いたんやけど~、陽樹の彼女、水紅やよ♪知ってたぁ?知らんよなぁ。自分のことで精一杯の、お子ちゃまには!(笑)」

「…へぇ♪そんなこと教えてくれるんだ?お前、優しいね。キモいぐらい♪」

「なっ…!キモくないっつの!分かれや!」

「ん~、無理。」

「ってか、そんな強がっちゃって。内心、超焦ってるよね♪」

「さっきのお前よかマシだから♪」

「は?あんた、超うざいね!」

「まぁね♪はぁ、ってかお前と話すのしんどい、時間の無駄だったし」

そう吐き捨てて
屋上を出た

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