輝り道‐ヒカリミチ‐
天国と地獄
「…緒っ!奈々緒っ!」
「んー?…あ、おはよ」
「うん、おはよ…。じゃなくて!ヤバイヤバイ~!」
「どした?」
「水紅に奈々緒との事、話したの。そしたら――」
“裏切り者”
ケータイの
メール画面には
そんなことが書かれてあった
「でも、琴理は、一人じゃないじゃん♪私らがいるじゃん♪大丈夫だよ、きっと。…っ!!!!!!!!」
「奈々緒~!!ありがと~!!」
琴理が抱きついてきたからビックリした。
「親友として、一緒に戦うのは当たり前でしょ?!」
「まぁ確かに♪」
「おい、こらっ!」
「えへへ♪」
―――――――
私は
あのいじめを
一生忘れられない
と、思う…
最悪だったけど
その後、
最高の親友の存在を
手にしたから…
2人は
残りの夏休み中
ずっと一緒に居たんだ
そして
いろんな事を聞いた
“陽樹は中学の時、中西水紅のいた学校に転校してきたらしい。水紅は一目惚れして、陽樹に告ったら、1度目は振られたって。めげずに、しばらくして、また、告ったら、付き合ってくれたらしいで。”
“琴理な、奈々緒とズット仲直りしたかってんけど、言えんくて、優真に相談してん。そしたら、めでたく仲直りできたぁ♪優真にはマジ感謝~!!”
“実はな、琴理、英琉に告られたぁ!でも、まだ皐月が好きで~。何か知らんけど、英琉、それ知ってて、伝えたかったっていいに来たぁ!何じゃそりゃぁ!(笑)”
“でも、やっぱ、琴理がイチッバン好きなんは~、奈々緒だから♪付き合おっか!(笑)”
―――――――
ありがとう、琴理。
私は
あなたに
生きられることの幸せ
を、学びました。
でも――