輝り道‐ヒカリミチ‐
手紙1
「ただいま~。疲れたわ~」
「理奈も~」「俺も~」
ハモる2人を
微笑ましく思いながら
私は
琴理の話を
してあげようと思った
「ママね、今から、大切な人の話をするから、ちゃんと聞いてくれる?」
「「うん!」」
「理奈と理緒が生まれるずっと前の話なんだけどね――――」
「―――そっか、でもちょっとしかわかんなかった。」
「理奈も~」
「うん」
「ママ、泣かないで。俺、ちょっとだけわかったよ!」
「理奈も!琴理ちゃんが大好きなんだよね?」
「うん!」