輝り道‐ヒカリミチ‐


「奈~々緒ッ!元気ないやん?どうしたん?」

「そっ、そんなことないよ…」
後ろから現れたのは琴理…
「ほら~、やっぱし。元気ない…。どうしたん?言ってみ?」

「大丈夫だよ。気のせいかも知れないし。」
「は?どういう意味?」

「え…、あ、んと、ちょっとね。」
「琴理そんなに頼りない?」
「え…ちがっ「じゃあ、何でそんな顔してんのに、頼ってくれないん?」」

そんなに怒ることでもないだろうに…
考えさせて欲しいなぁ…
「答えよーよ。」
琴理の声が少し低くなる…

 「あの、ね…」
そう言おうとしたき

「何してんの?お前ら、また喧嘩か?」
楽しそうに笑う皐月…
…そう、私たちは仲はいいけど些細なことでよく喧嘩をしてしまう。

「皐月どっか行って!」
琴理が更に低い声で言った。

「おぉ、こわっ!」

そう言って皐月はどこかに行った。

俯いてても分かる、琴理の視線…
はぁ。心のため息が聞こえる。
「今日、ってか、さっき、幼なじみに会った――――」
全部話した。止まらなくなった…。ムカムカの気持ちを追い出したかった。

「なんで、言えなかったの?」
「…別にぃ。」

「はぁ…。なんだ恋やん?」
「え?」
「奈々緒は~、陽樹君に~、恋してたんちゃうん?」

「ええ゛ー?そうなんだ…?」
「だって、今までで見たことない顔してたよ?それに、今顔赤い…」

「な゛っ///」
「ふふ。初恋、おめでと♪」

「ありがと。」


< 7 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop