輝り道‐ヒカリミチ‐
「奈~々緒ッ!元気ないやん?どうしたん?」
「そっ、そんなことないよ…」
後ろから現れたのは琴理…
「ほら~、やっぱし。元気ない…。どうしたん?言ってみ?」
「大丈夫だよ。気のせいかも知れないし。」
「は?どういう意味?」
「え…、あ、んと、ちょっとね。」
「琴理そんなに頼りない?」
「え…ちがっ「じゃあ、何でそんな顔してんのに、頼ってくれないん?」」
そんなに怒ることでもないだろうに…
考えさせて欲しいなぁ…
「答えよーよ。」
琴理の声が少し低くなる…
「あの、ね…」
そう言おうとしたき
「何してんの?お前ら、また喧嘩か?」
楽しそうに笑う皐月…
…そう、私たちは仲はいいけど些細なことでよく喧嘩をしてしまう。
「皐月どっか行って!」
琴理が更に低い声で言った。
「おぉ、こわっ!」
そう言って皐月はどこかに行った。
俯いてても分かる、琴理の視線…
はぁ。心のため息が聞こえる。
「今日、ってか、さっき、幼なじみに会った――――」
全部話した。止まらなくなった…。ムカムカの気持ちを追い出したかった。
「なんで、言えなかったの?」
「…別にぃ。」
「はぁ…。なんだ恋やん?」
「え?」
「奈々緒は~、陽樹君に~、恋してたんちゃうん?」
「ええ゛ー?そうなんだ…?」
「だって、今までで見たことない顔してたよ?それに、今顔赤い…」
「な゛っ///」
「ふふ。初恋、おめでと♪」
「ありがと。」