永遠に・・・
出会い
 桜が風に乗って舞っている。

冬場は葉っぱもない寂しい木がぽつんとあったのに

今では綺麗なピンク色の花を咲かせている。


 あたしは今とある学校に足を運ぼうとしている。


   ~高崎椿~

あたしは今日から高校生になった。

勿論友達なんていらない。

「お前なんて最初から友達とか思ってなかったっての。さっさと消えろ」

中学のときずっと仲良しだった友達に言われた言葉。

この言葉を聞かされてから新しい友達をずっと探してた。

それからは勿論たくさんできた。

でも―

「別に友達とか思ってなかったし。」

こればっかり。

それが何度も続き、あたしは友達を作らなくなった。

「・・・友達とかいらないし。」

あたしはそう呟きながら教室へ入っていった。





 教室に入ると、既に仲良しのグループができていた。

あたしは何にも感じていなかった。

だってずっと友達に裏切られてきた人が今更「いいなぁ」なんて思わないだろう。

あたしはそのまま席へと着いた。

すると――

「ねぇねぇ、何処の中学だったの??」

声がしたほうへ振り向くと、一人の女の子がいた。

「・・・F中学だけど。」

するとその女の子は笑顔であたしに話しかけた。

「そうなんだぁッ」

何なんだろう・・・

あたしはそう思いながらもその子と話し続ける。

「友達できたぁ?あたしはまだできないんだ・・・。」

「・・・そっか。」

「友達作りたいけど話しかける勇気って出ないよねぇ」

「・・・まぁね。」

こんな会話が何度も続いていた。

彼女はすごく楽しそうだけど・・・

また何か企んでるんじゃないかな・・・


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