永遠に・・・

本当は・・・

 「あたしと友達になって!!!!」


「・・・・え?」

突然の言葉にあたしは思わず驚く。

「あたし・・・ずっと貴方のこと気になってたの。」

「気に・・・なってた?」

それから彼女は話し続ける。

「うん。初めて貴方を見たとき、すごい綺麗な人だなって思った。」

「・・・。」

「それで、思い切って話しかけてみたらますます綺麗だなって思って・・・」

「・・・。」

「声も可愛い高い声だし、目も大きいし綺麗で・・・スタイルも良くて・・・」

それ以上は何も言わなかった。

「・・・嫌・・・だよね。」

彼女は苦笑いをして立ち止まったままだった。

「別に・・・」

あたしが言葉を口にしたとき、彼女は顔を上げた。

「あたしは・・・別にいいけど。」

「え?」

「友達・・・なってあげてもいいけど??」

すると、彼女は優しく微笑んだ。

「わぁっ・・・ありがとうッ・・・」

本当に嬉しそうだった。

「あの・・・名前・・・何て言うの?」

彼女が問いかけてきた。

「あぁ・・・椿だよ。」

「椿かぁっ・・・可愛い名前だね。」

「・・・そっちは?」

「あたし?あたしは梓。」

梓か・・・・

「分かった。これからよろしくね。」

「・・・うんっ!」

梓が見せる笑顔は・・・お母さんの笑顔に似ていた。
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