永遠に・・・
 それからあたしと梓は行動を共にするようになっていた。


「椿ッ一緒にお弁当食べようよ☆」

梓はそういってあたしの元へ駆け寄る。

「うんッいいよぉ☆」

あたしは快く受け入れた。

・・・ってかあたしはこういうキャラです・・・。

クール系なのは嫌いだし・・・。





「椿って結構はっちゃけてるよね?」

「ん~?まぁね♪」

「初めて会ったときと違うしぃ♪」

「だってあの時は友達とかいらないって思ってたから☆」

「えぇ?そうなんだぁッ」

「うんッまぁねwww」

・・・確かにあたしはこういうキャラだ。

だけど・・・

まだ梓のことを友達だとは思ってなかった。

あたしは・・・。

今までの憎しみもあって・・・

今度はあたしが友達を裏切ろうと考えていた。

つまり・・・

梓を裏切ろうとしていた。

「椿・・・」

「ん?」

梓は真剣な目で言った。

「・・・裏切ったりしないよね?」

「え・・・。」

すると梓は話し始めた。

「え・・・・。」

あたしは思わず驚いてしまった。

梓が話した内容はこうだった。

梓が中学の頃、すごく仲の良い女の友達がいた。

その友達とはいつも一緒で梓はとても彼女を信頼していた。

でもとある日梓は彼女に絶交を告げられた。

梓は「なんで?」って何度もきいた。

彼女の返事は―・・・

「うざいから。お前のことなんて最初っから友達だと思ってねえから。」

そう言われ一方的に縁を切られたらしい。

それから梓はその事がショックでずっと友達をつくることができなかったらしい。

・・・・あたしと同じだ。

「だから・・・高校に入ったら絶対友達つくろうって思ってたの。」

「・・・そっか。」

「それで・・・椿を見つけて・・・。」

今に至るらしい。

「・・・梓もそうだったんだね。」

「えっ?・・・もしかして・・・椿も?」

「うん。同じように縁切られた。」

「・・・そうだったんだ。」

< 5 / 20 >

この作品をシェア

pagetop