お母さんのぬくもり
主治医の先生も

付き添いの
看護士さんも


目に涙を滲ませながら。


『ごめんね』
って
少しだけ泣いてた。


私は
大丈夫。


それしか
いえなかった。


この頃から
気が付いたら
大丈夫が口癖に
なってた。



そして。
同意書にサインを
したと同時に
お母さんの前では
泣かないって決めた。


きっと…

この頃には
薄々気づいてたんだ…


お母さんは
この世から
いなくなるって…
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