誠-変わらぬ想いの果て-
つき、月、憑き
人を呪わば穴二つ
―――数日後
日曜日の休日、縁側で気持ち良く日向ぼっこをしていた奏の上に影が落ちた。
「奏、これからどうすんだ?」
「何が?」
「いや、何がじゃねぇだろ。このままあの学校に通い続けんのかってことだよ」
「うーん」
奏は腕を顔の上に乗せ、考え込み始めた。
土方は答えを待った。
……………待った。
………………………待ち続けた。
…………………………………待ち…
「続けるわきゃねぇだろ!!」
とうとう怒りを爆発させた。
「どうせ考えるフリして全く考えてねぇだろ!!」
さすが土方、ご明察。
奏は面倒なことは考えないようにする派だ。
もちろん、今まで日向ぼっこの続きをしていたに決まっている。