誠-変わらぬ想いの果て-
「きゃっ!!土方さぁん!!ここにいたのね!?うふ(はぁと)」
「ぎぃやぁあぁあぁあぁっ!!」
先程の声の主、都槻に抱きつかれ、頬に熱いキスを受けてしまった土方は凄まじい悲鳴をあげた。
いつもならば何だ何だと顔を見せる奴らも現れない。
当然だ。
みんな我が身を大事にしているのだ。
感心、感心。
「はい、奏。次の仕事」
「ありがとうございます」
奏は都槻から書類を預かった。
パラパラとそれを捲りながら視線を土方の方へ向けた。
当然土方は助けてくれるものと期待したが…
「あ、都槻さん。土方さんお昼寝の邪魔なんで連れていって下さい」
「え!?本当!!?」
「はぁ!?」
「私、嘘つきませんよ」
「嘘つけ!!今ついただろ!!たった今ついただろ!!」
「さぁさ、土方さん。嫌よ嫌よも好きのうちってね☆」
「やめろーっ!!嫌よ嫌よはどう転んでも嫌なんだよっ!!」
土方は必死の抵抗を繰り返した。
だが、やはり裏方と言えども第三課。
力ではかなわなかった。