誠-変わらぬ想いの果て-
ようこそ、元老院へ
―――30分後
「――――…で?」
土方達は今、絢爛豪華な建物の前に立っていた。
敷地面積は全部合わせると、おそらく近畿一帯ぐらいらしい。
と、そんな情報はいい。
「ようこそー、みなさん。
愉快な仲間達が集う元老院へー(棒読み)」
「―――…は?」
「――――……ようこそー」
「その下りはもういい。
どういうことだか説明しろ。
詳しく、手短に」
「無茶いいやがる。土方のくせに。
―――はい、これ読んで。以上」
土方はこめかみに青筋を浮かべたが、優先順位をつけ、渡された紙に目を通した。
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雷焔奏に新たな任を与える。
元新撰組幹部達を集めよ。
人間に混じり、妖や霊達の目撃情報を集め、速やかに対処すること。
また、彼らの衣食住、及び必要なものはこちらで準備済。
本人が目覚め次第お伝えして頂きたい。
元老院長
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