誠-変わらぬ想いの果て-



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「あ、奏ちゃん。伊勢エビあるよ」


「伊勢エビ………食べる」


「あ、奏!!あっちにイベリコ豚があるよ!?」


「イベリコ豚………今は海鮮系が食べたいかな」




余裕綽々といった笑みを浮かべる沖田に、それを忌々しそうに恨めしそうに睨みあげる珠樹。




「奏、待て」




対照的な二人を連れて料理が並べられているテーブルの元へ行こうとすると、後ろから呼び止められた。




「翁」




元老院長その人であった。


生きてきた年月を物語るかのように白く長い髭を撫で、足下に駆け寄ってきた澪ちゃんを優しげに出迎えた。




「お誕生日おめでとう。澪姫」


「ありがとう!!みーんなにプレゼントもらったの」


「それはよかったのぅ。ほれ、ワシからもプレゼントじゃ」


「ありがとう!!たか、たか!!あけてー」




翁にもらった箱を大事そうに両腕で抱え、鷹の元へ走っていった。


どうやら鷹はプレゼント開封係に任命されているらしい。



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