誠-変わらぬ想いの果て-
「……さて、丁度いい。みんな揃っているようじゃしの」
『?』
奏ももちろん近藤達も首を傾げた。
「そなた達の扱いなのじゃが…」
「あ、やっと決まったんだ」
「やったぁ!!」
「退屈しなくてすむ」
何故か先に喜ぶカミーユ、ミエ、エリオル。
奏はもはや嫌な予感しかしなくなっていた。
この三人が喜ぶとなったら扱い方はもう決まっている。
決まっているのだが……
「第三課にのぅ、入れた」
「………………」
「以上」
「………………」
軽っ!!
え?
いやいやいや、翁軽っ!!!
「翁っ!!彼らは死んだとはいえ人間でっ!!ここの中で大怪我をすればっ!!」
近藤達は今、非常に曖昧な位置にいる。
死んだと言えば死んだし、生きていると言えば生きている。
なぜなら鬼籍…死んで三途の川を渡ったり、その川の河原にいる者達がその名を記される冥府の台帳にその名が刻まれることはなかったから。