誠-変わらぬ想いの果て-
「そういえば、自己紹介してなかったわね。 初めまして、第三課の修繕及び武器管理の都槻よ。 ツッキーって呼んで☆」
人外の者達が働く元老院の第三課は戦闘集団と呼ばれているが、それだけではない。
「土方さん、完璧狙われてるよ?
――――――…どうする?」
「どうするったって…。
――あんな風になりたいか?」
視線の先には腕を組まれている土方の姿。
「やだ、絶対やだ!!」
「だろ? 土方さんには悪いが人身御供になってもらうしかねぇ」
『土方さん、ごめん(すみません)』
本人を抜きに、そして目の前でこの密約がかわされた。
「もうそろそろかな?」
奏がそう呟いた瞬間、凄まじい音が聞こえた。
この美しい元老院の敷地に全くそぐわない――自分達が戦場にいた時に毎日聞いていた大砲の音を、さらにもっと酷くしたものだ。
土方達は思わず外に出て様子を伺った。