誠-変わらぬ想いの果て-
「―――どこ?」
「学校だよ」
「学校?」
首を傾げた奏。
学校もまだ知らない。
「寺子屋みたいなものだよ」
「おっ、いいねー。よし決定」
「どこの学校にする!!?」
「ヤバめなとこがいいよね。
いかにも妖がいますってとこ」
「では、探しておきます。
それと全員で行くつもりですか?」
爺が奏に尋ねた。
準備があるので爺も大変になるだろう。
「俺、行きたい!!」
「俺も行ってみたかったんだよなー」
「俺も俺も!!」
「僕も絶対行くよ」
「この異様に社会に馴染んでるメンバーでいいんじゃない? やる気に満ちあふれている」
よほど楽しみなのか、子供のようにはしゃいでいる。
斎藤までもこのうかれっぷりに少なからず参加している。
土方はいつもの仏頂面だが。
空気が読めずに仏頂面な奴は、シワが取れなくなってしまえ〜☆
それはそれで面白い展開になりそうだ。
奏は軽〜い呪咀の念を土方に送った。
以前にも土方に軽〜〜い呪いの言葉を言い、土方の大好物の沢庵が全て食べる寸前で蝶に変わった。
食べた後でないのが何より。