誠-変わらぬ想いの果て-



こうして紆余曲折を経て、色々と地が固まった。


まず、学校なるものに行くのが奏、珠樹、土方、沖田、永倉、斎藤、藤堂、原田、山崎だ。


そして、妖の元に行くのが近藤、山南、井上、松原、島田だ。


爺と響は屯所に待機となった。




「近藤さん、今のあなた方は元老院の敷地内で怪我さえしなかったら無敵です」


「分かった。頑張るよ」




奏が近藤に握り拳を作って見せた。


近藤達も朗らかに笑った。


そもそもこのメンバーなら、物凄く気の荒い妖以外とは刀を抜かないだろう。




沖田さんがこっちに来てくれて良かったよ。


近藤さんの敵だと分かると問答無用で刀抜くんだから。




奏がチロンと後ろを向くと、未だに背中にへばりついている沖田と目があった。


そして奏の考えを知ってか知らずか、ニッコリと微笑んだ。


まるで―――当たり前でしょ―――と言外に言われたようだった。



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