誠-変わらぬ想いの果て-
―――数日後
「ふーん。これが学校」
奏達は入学式に出るべく、学校に来ている。
土方達三人は一足先に学校へ行き始めた。
「なぁ、これ変じゃね?変じゃね?」
「変ではない。落ち着け」
藤堂が斎藤にネクタイの巻き方を必死で聞いていた。
それを周りを通っていく人がちらちらと見ていく。
中には数名顔を赤らめていく女子生徒もいた。
「―――…今、思った。
今の時代に顔が知られてる人は?」
「近藤さんと土方さんだな」
「専門的な人だけ?」
「奏様、残念ながら学校の資料集に近藤さんが、そして元老院から支給された携帯でのインターネットに土方さんの顔がばっちりのっています」
入学式に保護者としてついてきた爺が携帯の画面と、資料集のコピーを見せた。
みんなの視線が一気に集まっていく。