誠-変わらぬ想いの果て-
「新八、左之、平助!!
JDHって何だ!!?」
「JDH?」
何が何でも知りたい土方は永倉達にも尋ねた。
離れた所にいた三人はこちらに歩いてくる。
「何だ?それ」
「聞いたことねぇなぁ」
「うんうん」
その時、珠樹がボソッと呟いた。
「J(自分)D(大好き)H(土方さん)
――――――――――フッ」
鼻で笑い、締めくくった。
「あれ?君は分かったんだ?」
「何?珠樹分かったの?」
教えて欲しい。
物っ凄く気になる!!
「あのね――――」
「―――…あははははははっ!!」
笑い出した奏に土方は厳しい視線を送った。
笑われるような名前をつけやがったのか、総司はっ!!
「おい、奏。何なんだ?」
「面白いから秘密ー☆」
プツン
土方の堪忍袋の緒が盛大に音を立てて切れた。