誠-変わらぬ想いの果て-
―――大広間
「それでどうだった?学校は」
現在、響の作ったご飯を食べながら報告会を行っている。
酒は学校のため、控えめだ。
飲まないという選択肢がないのが彼ららしい。
「クラス割りが気に食わない以外は面白そうですよ」
沖田がまだ不満そうに近藤に答えた。
あれ?
考えていたのと違う?
それはそうだろう。
奏が勝手に沖田と珠樹の握手現場の台詞を捏造したのだから。
斎藤がクラスのことや剣道部のことを近藤達に手短に話した。
「なるほど。だから二人は不機嫌なのか」
「山崎君、ずるいなぁ」
「まぁまぁ、総司。 人からの情報はお前達にかかっているんだ。 頑張ってくれ」
「はーい」
敬愛する近藤に言われたのでは沖田もたまらない。
渋々返事をした。