誠-変わらぬ想いの果て-



「よくここだと分かったな?」




松原が奏の頭にポンっと手を乗せた。


奏は首をひねった。




「そんなの当たり前じゃないですか。

だって、みんなと約束したでしょう?

なのに―――あのクソ土方め」



「どうする?土方探すの?」




珠樹が腕を組み、沖田に睨みをきかせながら尋ねてきた。


沖田もニコニコと黒い笑みを浮かべながら応戦している。




「もちろん。見つけだして、土の下に座らせてやる(黒笑)」



「え?埋める気か?」



「穴掘って座らせて埋めんのか?」



「あ、マチガエタ。

―――土下座させてやる」




奏の不穏な笑みと、纏う雰囲気に、藤堂と原田は感動の再会の笑みを瞬時に切り替えた。


もうすでに引きつりを通り越して、痙攣しかかっている笑みだ。


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