誠-変わらぬ想いの果て-



次はもっと凄い。


問2、平安初期の著名な文人、二人書け。


答え、嵯峨天皇、空海、小野篁、菅原道真。


その紙には、性悪と唯我独尊傍若無人男と書かれている。


他の解答欄もこのように埋められている。


名前は雷焔奏。


―――ひとまず、おいとくとして、次のをめくる。


次はさらに凄かった。


全ての欄に絵が書いてある。


答えの。


そして、それの上手いこと上手いこと。


しかも、それが想像じゃないだろう所が何とも言えない。


なにせ、名前は雷焔珠樹。




「てめぇら、真面目に書きやがれ!!日本史の単位やんねぇぞ!!?」


「だって本当のことじゃないですか。僕、幕末ならきちんと書けますよ?」


「珠樹、これ、もうちょっと小憎たらしい顔つきだった」


「え、本当?後で直しとくよ」


「てめぇらはきちんと分かってんなら答えで書きやがれ!!」




土方は的外れな会話をしている双子をバシバシと頭をはたいた。



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