誠-変わらぬ想いの果て-
「いや、これ小野篁だろ?めっちゃ似てるじゃねーか」
「あぁ。写真みてぇにうまいな」
色をつけたら完璧だ。
さすが、本当に見てきただけのことはある。
「珠樹、昔から絵うまかったもんね」
「うん」
「おい、てめぇら、話それてるだろっ!!新八、左之!!同意すんなっ!!」
「へーい。おい、後でこれに色塗ってみろよ」
「澪が来た時に残しててやろうぜ?あいつ好きじゃね?そういうの」
「おぉ。それならぬりえ道具を買ってやろう」
近藤まで参加し始めた。
「―――近藤さん。上をよっく見てくれ。日本史小テ・ス・ト!!って書いてあるだろ?それは試験だ。ぬりえの下書きする代物じゃねぇ」
『痛っ!!』
土方も近藤には強く出られないので、口元をひきつらせるだけだ。
しかし、永倉と藤堂の頭にはしっかり制裁を加えた。