誠-変わらぬ想いの果て-
「まぁまぁ、落ち着いて。カルシウム足りてないんだから。煮干し、いります?響に言って、土方さんにだけ加えてもらいましょうか?」
「―――できれば、大量に欲しいなぁ(怒)。てめぇらの悪ふざけが気にならないくらい」
悪ふざけ?
そんなものした覚えもしたこともありませんよ?
「土方さん、やっぱり年ですね」
「―――――スーハー、スーハー」
土方は深く深呼吸をしだした。
そう、ここでさらに怒鳴り散らしたら大人げない。
大人げないが――。
「おめぇの方がよっぽど年取ってるだろうが!!俺だけそんな風に言うんじゃねぇ!!」
「いや、だって。年の割に――堂々としてるっていうか」
「威張りくさってるだけ」
「お小言が多いというか」
「説教するために生まれてきたんじゃない?」
土方の肩が小刻みに震えている。
「今の半分は私じゃないからね。私じゃないから!!」
土方はすっと立ち上がって広間を出ていき、再び何か紙を持って広間に戻ってきた。