誠-変わらぬ想いの果て-
奏はキョロキョロと当たりを見回し、廊下の角からこちらを伺っている姿を見つけた。
ニヤリ。
不気味に笑い、ダッと駆け寄った。
「ヒッ!!」
「遅い遅い遅い!!」
学校の七不思議《動く人体模型》
なかなか俊足の妖でも、奏の足の早さにはかなわなかった。
あっという間に横においつき、野次をとばしてくる。
「ヒエーッ」
急ブレーキをかけ、逆方向に逃げるも結果は同じだった。
すぐに追いつかれる。
「逃げんなよ」
「ギャアッ!!」
奏に背中を軽く(酷く)叩かれ(殴られ)、内臓が一つ(全部)飛び出た。
カッコの中身が真実だ。
奏はたまに(頻繁に)自分に都合のいいように変えてしまう。
「作者さん。ね?」
奏さん、あんた性格いいっすね。
ホント、土方さんがかわ――グホッ!!