誠-変わらぬ想いの果て-
「作者ぁ、あんた、地獄って何丁目まで見たことあるよ?」
すいませんした!!
作者が自分の登場人物に脅される。
他に一体どれだけ見られる光景か。
そうこうしていると、階下にいた土方達が上ってきた。
目の前には、散らばる内臓と、ウウッと泣きながら自分の内臓を拾っている人体模型の図。
実にシュールだ。
新しい怪談ができてしまう。
「悪かったな。そんなに酷くしたつもりなかったんだけど」
奏はすい臓を拾ってやり、体に埋め込んだ。
うん、実にシュールだ。
「奏、そいつどうしたんだよ」
「追いかけたら逃げたから、捕まえようと思って殴ったら、体こんなになっちゃった」
「てめぇが追いかけたら逃げたくもなるだろ。しかもこの様子からして相当の殴打だな、おい」
「仏頂面の土方さんには言われたくないね」
「この――くそ餓鬼が」
土方は奏の頭をバシリとはたいた。