かんぺきなあいつ。
「普通にいねぇって流しときゃいいものを」


「流そうとしたけど!あいつが疑ってくるから!それにすんげームカついたし!」



俺の言い訳を耳にした途端、三広は軽く目を伏せてはーっとため息。





「前みたいなことになっても知らねぇから」





そう言って再び寝る体制に戻った三広。















「………」



そんなこと言われたって、


さっきのは翔正にめちゃくちゃムカついたんだから仕方ねぇじゃん…。


いねぇって言ってんのに信じねぇしよー…。


背中バシバシ叩いてくるし…!










…けど、





三広の言葉が再び頭の中で再生された。


そして起きるまで見ていた夢がフラッシュバックする。



早くその映像を消したくて頭を振りながら両手で髪の毛をぐしゃぐしゃにした。















…もう前みたいなことにはなりたくない。


二度とごめんだ…。
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