かんぺきなあいつ。
しばらくして、担任となる先生がやって来た。


俺ら2組の担任は去年も3年の担任をしていた女の先生。

若くはないおばさん。


存在は知っていたけど実際関わるのは初めてだ。



「先生はー、大場 敦子といいます。みんな一年間よろしくね」



大場先生は自己紹介を手短にし、


3年生になってからは修学旅行がどーの受験がどーのとかいろいろ話し始めた。





とりあえず話しを聞いているかのように頬杖をついた顔を前に向け、


目は窓の外。


ちらっと前に目を向ければ、首がかくんかくんなってる三広がいた。


そしてまた窓の外に向ける。










見える景色は相変わらず田んぼ、田んぼ、畑、畑、山、山。


天気は快晴で雲一つない青空。






























…空を見ると、思い出す。



あいつのこと。



名前に空って字が入ってるからってのもある。



すっげー表情が次から次へと変わるやつで、


空みたいだなとも思ったりした。















4組31番。空維 星-ソライ ホシ-










それが俺のすきなやつ。
< 11 / 40 >

この作品をシェア

pagetop